そろそろ2014年JNCC開幕戦のエントリーが始まりましたね。
私自身は今年、JNCCには参戦しない予定でいます。
その代わり、今年は極力カメラマン参加しようかなと思っています(^^;)

今回は、JNCC始めオフロードレースでどんな撮り方をしているかを書こうかと。
あくまでアマチュアの私の撮り方なので、あまり参考にならないかも知れませんけどね(汗

■撮影機材

JNCC撮影機材

JNCC撮影機材

私が2013年JNCCにおいてメインで使用した撮影機材です。左から

  • Pentax K-5IIs(BG) + DA*60-250mmF4 + C-PL
  • Pentax K-30 + DA17-70mmF4 + C-PL
  • Sigma EF-610DG Super (ストロボ)

ですね。
望遠側はK-5IIsに、広角側はK-30にそれぞれ分担させています。
オフ系スポーツは割と寄れるので、望遠は135換算100-300mm、広角側は135換算35-100mm程度の画角が使い易いように思います。

Pentaxのカメラって実際どうなの?
 Pentaxのカメラは防塵防滴がしっかりしているものの比較的安価なため、オフロードスポーツの撮影に向いていそうに見えます…が、はっきり言ってオススメしません。

  • 貧弱なAF性能(AF-Cは使い物にならないと思っていた方が良い)
  • まともな防塵防滴の標準ズームがない(DA18-135は簡易防滴のみ、DA*16-50は描画がイマイチ&信頼性低い)
  • 防塵防滴望遠ズームがイマイチ(使い易い画角の60-250は重い上に伸びる)

ボディだけが強固な防塵防滴でも仕方がないんですよね。しかもAFはCanon/Nikonから何周か周回遅れにされている感があります。
また、撮影者が撮影ポイントをハシゴすることが多いエンデューロ系ではレンズが勝手に伸びるのが地味に辟易するポイントです。DA17-70もDA*60-250もぶら下げたまま移動すると勝手にズームが伸びていて、非常に携行性が悪いです。せめてズームロックでもあればいいのに…。

正直なところカメラもこれからという方にはCANONを強く推奨します。(Nikonは公式には防塵防滴レンズがありません)

  • 70D(7D) + EF70-200mmF4L(伸びない&軽い)
  • 70D(7D) + EF24-105mmF4L(又は24-70mmF4L)

あたりが使い易いと思います。防滴を謳う割に水に弱いので雨天時タオルを掛けるなどの対策は必要ですが、AF性能が高くPentaxのカメラで撮るよりは快適だと思います。個人的にCanonは好きになれない(センサのダイナミックレンジが狭く、暗部を持ち上げようとするとアラが見える)のと、普段使いだとPentaxの方が好みに合っているので。あくまで個人的にですが。

それぞれの画角域での撮影の仕方は以下の通り。

◼︎標準域
標準域での撮り方は2パターン
流し撮りか、高速シャッターで風景を切り取るか。
流し撮りは露出時間1/200程度で流しています。
オフロードの場合どうしても被写体ブレが起こりやすいので、あまりシャッター速度を落とさない方が歩留まりは良いです。数分で周回してくるようなレースなら1/90を狙うこともありますけどね。

ストレート部であればなるべくフラットなストレートの中間点位が撮りやすいでしょうか。
どアップで撮ると、どこを走っていても同じような写真になってしまうので、適宜周辺や特徴的な背景も入れるのがポイント。

Pentax K-30 / DA17-70F4 :1/200で流し撮り

Pentax K-30 / DA17-70F4 :1/200で流し撮り

Pentax K-30 / DA17-70F4 : 風景込み流し撮り

Pentax K-30 / DA17-70F4 : 風景込み流し撮り

ストレート以外でよくやるのはコーナーのイン側から、加速に移った瞬間を狙うパターン。
インから撮ることでライダーの視線まで捉えることができます。
また、加速の瞬間は、うまく行けば派手なルーストも狙えます。
これがアウト側からの撮影だと、コーナー突っ込みかライダーの背中、オートバイの腹しか見えないので、割とイマイチ。
また、アウト側から撮る場合、コースアウトした車両が突っ込んでくる事もあるので要注意
逆光が強い場合はストロボ当てる場合もありますが、ライダーにとっては非常に危険なためライダー近接で視界に入るようなストロボの炊き方は避けましょう

Pentax K-30 / DA17-70F4 コーナー流し撮り

Pentax K-30 / DA17-70F4 コーナー流し撮り

Pentax K-30 / DA17-70F4 : コーナー流し撮り2

Pentax K-30 / DA17-70F4 : コーナー流し撮り2

風景ごと切り取る時はシャッター速度1/500位で、絞りは適当。

Pentax K-30 / DA17-70F4 風景切り取り

Pentax K-30 / DA17-70F4 風景切り取り

◼︎望遠域
望遠側は基本的には圧縮効果を利用してライダーを立体的に浮かび上がらせる撮り方がメインとなります。
絞りを開いてシャッター速度1/500位で撮るだけ。
置きピンは歩留まりが非常に悪く、JNCCのように200台オーバーの車両全てを撮りたいならあり得ません。
PentaxのAF-Cは役に立たないので、私は全てAF-Sで、フォーカス優先にして撮っています。
ちなみにAF-Sで撮る場合、シャッターボタン半押しはせずに、押し切りましょう。
半押しで合焦した後、フォーカス追従しないので、ピンボケを連発する羽目になります。
フォーカス優先にしてシャッターボタン押し切りなら、合焦と同時にシャッターが切れるので、割と歩留まりは良いです。
フ合焦するまでシャッターは切れないのでタイミングよく撮影するには多少慣れが必要ですが。
Pentax選ぶとこの辺が辛いですね。
これもどアップで撮ると、どこで撮っても似たような写真しか撮れないので要注意。
適宜周辺もフレームに入れるなど工夫は必要でしょうか。

Pentax K-5IIs / DA*60-250F4 望遠1 Pentax K-5IIs / DA*60-250F4 望遠2 Pentax K-5IIs / DA*60-250F4 望遠3

Pentax K-5IIs / DA*60-250F4 望遠4 Pentax K-5IIs / DA*60-250F4 望遠5

Pentax K-5IIs / DA*60-250F4 望遠

よくオンロード系モータースポーツで多い望遠流し撮りはあんまりやりませんね。
車速も低いですし、寄れるので広角流し撮りの方が動きをつけやすいように思います。
と、言うか障害物が結構あるので望遠で狙えるほどの遠距離から狙えないケースが多いですorz

■その他
●ウッズ
エンデューロ特有のウッズと呼ばれる森林区間では光量不足になることが多く、ISO感度を上げるかストロボを焚くかしないと撮れません。
ISO感度を上げる場合、背景に木漏れ陽や森林区間の外側が含まれると白飛びを起こします。なので、ウッズではストロボを焚くことが多いです。
高速シンクロが使えるなら1/200や1/400と言ったシャッタースピードで撮りますが、通常のストロボ同調でも1/180位は確保出来るので、私はシャッタースピードはストロボ同調、絞り&ISO感度で露光調整しています。
RAWで撮っておけばミスしてもある程度はリカバー出来ますしね。
一点、ライダーにとっては非常に危険なためライダー近接で視界に入るようなストロボの炊き方は避けましょう

Pentax K-30 / DA17-70F4 ストロボ使用

Pentax K-30 / DA17-70F4 ストロボ使用

●ジャンプ
オフロードバイクレースの醍醐味の一つとも言えるジャンプ。これは2通りの撮り方があって、

  1. 地面も入れてジャンプの高さを演出する
  2. 完全に空のみを背景として浮遊感を出す。

のどちらかかと思います。
どちらも見上げる形で撮影する方が高さを演出出来ますね。コースレイアウトによっては見下ろす形で撮れる場合もありますが、イマイチな写真を量産するだけなので、なるべくしたから見上げれる場所を確保しましょう。

Pentax K-30 / DA*60-250F4 : ジャンプ

Pentax K-30 / DA*60-250F4 : ジャンプ

Pentax K-30 / DA*60-250F4 : ジャンプ2

Pentax K-30 / DA*60-250F4 : ジャンプ2

こんなところでしょうかねー。参考になれば幸いです。