準備するもの(1)

必要な物品は作りたいグラフィックデカールによって若干変わります。

ここでは

  1. 比較的安価だが、耐久性がそれ程高くないタイプ
    耐摩耗性が高くないので、定期的に貼り替える必要が出てくるかも知れません。
  2. 耐久性が高くはがれにくいが、手間とコストが掛かるタイプ
    エンデューロレースに何回か出ても大丈夫なほどの耐久性があるものの、コストと手間が掛かります。

の2通りについて解説していきます。

まずは、共通して必要不可欠な物品です。

  1. PC
    PC
    これがないと話になりません。WindowsでもMacでもどちらでも問題ありません。以下に挙げるグラフィックソフト、プリンタ、スキャナが使えれば何でも良いです。これは費用に含めなくても良いでしょうか。
  2. ドロー系グラフィックソフト
    vector_app

    お絵かきソフトの中でもドロー系を強く推奨します。出力サイズが大きいのでペイント系は解像度を上げていくとデータが重くなります。
    また、PDFの入出力が出来るものを選びましょう。型紙の取込や寸法を指定しての出力が楽になります。
    ZN WorksではAdobe IllustratorCS5.1を使用しています。
    InkScapeとか言うフリーソフトもあるらしく、最新版ではPDFも扱えるようです。これを使えばただですね。使い方は存じませんが。
  3. 水性顔料系のインクジェットプリンタ
    printer

    一般的な染料系プリンタは不可です。
    また、A3ノビ長尺サイズで出力することが多いのでA4ではちと辛いかと思います。
    選択肢としては
    ・CANON iX7000Pro-1Pro-10
    ・EPSON PX1004PX5VPX7V
    等があります。(2013/4調べ)
    金銭的に余裕があればA2対応プリンタを購入すると快適です。但し懐は一気に寒くなります(汗
    ZN WorksではEPSON PX1004を使用しています。大体2万円位でしょうか。
  4. 予備インク
    ink

    インク切れには注意しましょう。A3ノビプリンタ自体レアなので、そこら辺の量販店に在庫がない場合が殆どです。
    PX1004の場合セットで4000円弱といったところ。
  5. フラットベッドスキャナ
    scaner

    下記のアプリケーションシートと併用して外装の型取りに使います。分割して取り込めるので、一般的なA4サイズで十分です。
    ZN Worksではかなり古いCANOSCAN LiDE-40を使っています。8000円位で買える安物で構いませんがPDFで取り込める物を選びましょう。
  6. アプリケーションシート
    app_sheat

    ホームセンターで売っています。カッティングシートを転写する時に使うアレですね。透明で糊が弱いので型取りするには最適です。大体幅600mmで300〜400円/m位でしょうか? 大体2〜3mあれば1台分カバーできます。
  7. 水性顔料用白塩ビインクジェットメディア 裏グレー糊付き推奨
    media

    自作グラフィックデカールのベースとなるシートです。
    以前はここで1m単位の切り売りがあったんですが、今はロール買いしかできないようですね。
    使ったことはありませんが、これなんかが使えるんでしょうか?
    手元の在庫が無くなれば使ってみたいところ。
    サイズは幅600mmが良いでしょうか、300mmだと意外と足りないケースが多いです。長さ方向は500〜550mmあれば良いので600×329がとれる方が使い易いでしょう。
    最初の1台は型の確認等もあるので600mm x 10mで1台消費するかも知れません。
    単純に1台分と計算すると600mm x 3m程度で済むと思います。
    購入単位は1本7600円ですね。
  8. カッティングマット
    cutting_mat

    切り抜く際に必須です。
    A1サイズのカッティングマットが使い易いです。方眼目盛りがあると更に快適です。
    OLFA純正のカッティングマットが実売2700円程度と安価に入手可能です。
  9. アートナイフ(デザインナイフ)
    art_knife

    これも必須。普通の折刃式カッターナイフよりも細かい作業性は高いです。
    ZN WorksではOLFAアートナイフプロを使用しています。
    一番安いアートナイフでも構いませんしリミテッドAKでも構いません。
  10. カッティング定規
    scale

    金属製の定規推奨。600mm以上あれば用紙の切り出しにも使えて便利です。
    アルミ定規なら大体1000〜1500円位で買えます。
  11. 霧吹き
    spray

    水貼り時に使います。100円均一の物で十分です。
  12. ドライヤー
    dryer

    できあがったデカールを張り付ける時に使います。
    この自作グラフィックデカールは熱を加えると割と伸びて曲面に馴染みます。
    型取りで多少ずれていても貼付で誤魔化すことも可能です。
  13. スキージ
    squeegee

    貼り付ける時に使います。ホームセンターで300円位で売っているプラ製で事足ります。
    100円均一のフェルトを貼って使うとベターです。

この辺りが必須でしょうか

ここまでの費用は以下の通り

プリンタ PX-1004 20,000
スキャナ 8,000
予備インク 1set 4,000
アプリケーションシート 600mm x 3m 1,200
インクジェットメディア 600mm x10m 7,600
カッティングマット A1 2,700
アートナイフ 600
カッティング定規 600mm以上 1,500
霧吹き 105
ドライヤー 1,980
スキージ 300
フェルト 105
合計 48,090

0から揃えようとするとこれだけで5万円近くになります。
まあ、そのうち13,000円ほどは消耗品で、設備費用としては35,000円程度でしょうか。
次項ではタイプ別に必要な追加物品を紹介します。

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