自作グラフィックデカールは強度の違いで費用がかなり変わります(汗)
MX・ED用は飛び石やある程度の転倒まで考えなければならないので、それなりの強度が要求されます。
逆に、オンロードユースならそれ程強度も要りません。
必須材料の項目で挙げたインクジェットメディアまでは共通ですが、使う保護部材と糊が変わってきます。
コスト重視版は
- 一般看板用の塩ビラミネートをプロテクト材として利用。
- 外装への貼り付けはインクジェットメディアの裏面のグレー糊を利用。
として、極力安上がりに済ませます。
YZ125の外装一式換算でメディア、インク込み単価は7000円位でしょうか。
必要な追加品は
- 塩ビラミネートフィルム
これだけです。
ラミネートと聞くとパウチを想像する人が多いかと思いますが、看板業界で使われる保護シートの事をラミネートシートと呼ぶようです。
あくまで看板用なので厚手の物がありません。
入手性の良い物で言うと、80um厚(0.08mm厚)でしょうか。
グロス(ツヤあり)とマット(ツヤ消し)があります。
これも以前はここで1mm単位の切売り対応されていたのですが、現在はロールでしか買えないようですね。
小売だと…これ(グロス)かこれ(マット)が使えるんじゃないかな?と思います。
サイズは600mm幅を推奨します。
オフ車の場合シュラウド部分が割と大きくて、400mm程度必要なためです。
強度重視版は
- プロテクトとしてテーブルクロス(0.2~0.3mm厚)を使用。貼り付けは3Mの467MP。
- 外装への貼り付けも接着力を重視して3Mの468MPを使用。
テーブルクロス自体は丈夫で安いんですが、使う糊が非常に高いので、YZ125一式単価は¥14,000位になるかと思います。
しかも、手間がかなりかかります。
この工法で作った自作グラフィックデカールはかなり丈夫で、JNCC FUNクラス(100分間)を3レースこなしても剥がれませんでした(シュラウドやエアクリボックス)
流石にガレで削れると破れますけど、どんなデカールも多分耐えないでしょう。
強度重視版で必要な追加品は
- 透明塩ビ テーブルクロス(0.2~0.3mm厚)
ホームセンターで安売りされています。厚さは好みで選びましょう。
0.3mm位が強度と重量のバランスが良いように思います。
UVカットがあればベストですが、EPSONの強インクなら多分大丈夫。
900mm幅で2~3mもあれば足りるでしょう。 - 透明強力両面テープ 3M 467MP
正式には接着剤転写テープと言うらしいです。
基材無しの両面テープなので、貼るのにテクニックが必要です(汗
国内ではあまり小売されていませんが、DigikeyやMouser Electronicsで取り扱いがあります。
サイズは3インチ(約8cm)幅60ヤード(約50m)と12インチ(約30cm)幅60ヤードを使います。
3インチ幅だけでも良いのですが、重ねないように且隙間無く貼るのはむつかしい事と、上手く貼れても近くで見るとどうしてもテーブルクロス越しに繋ぎ目が見えてしまうので、12インチをメインに、足りない時に3インチを貼り足す感じで使っています。
12インチ幅をキレイに貼るのはかなりテクニックが必要です。
なので最初は失敗する事もあるかと思います。
やってるうちに上達してくるので諦めずに頑張りましょう。 - 透明強力両面テープ 3M 468MP
467MPの更に強力な両面テープです。
塩ビとメディアは割とくっ付きますが、外装に使われてるPPという素材は低表面エネルギープラスチックと呼ばれてて、接着とか塗装が乗りにくいんですよね(汗
なので、ZN Worksでは、外装側には3インチ幅の468MPを貼っています。
こちらは表からは見えない部分なので、貼りやすさを優先して3インチ幅です。
安くあげたいなら、こちらも467MPで良いかもしれません。
468MPも467MP同様DigikeyやMouser Electronicsで取り扱いがあります。 - アルミ角チャンネル材(長さ50cm位)
テーブルクロスに12インチ幅の467MPを貼る時には12インチより長いスキージがあると便利です。
が、スキージとして、こんな長さの物はないので、安いアルミ角チャンネル材で代用します。
15 x 25 x 500mm位のチャンネル材にフェルトを貼って使っています。 - 極力フラットな作業台
これもテーブルクロスに12インチ幅の467MPを貼る時にあると失敗が減ります。
ZN Worksではホームセンターのガラス天板のミニテーブルの天板だけを使っています。
テーブル上でやるよりも地べたに置いて使った方が楽なので(汗
1980円で45 x 75cm位の物が買えます。
こんな感じでしょうか。
勿論専用のプロテクションシートを使う手もあります。有名どころでは音速ファクトリーさんのMaxProtectMP1が使えるかと思います。
0.6mm厚なので、ちょっと厚過ぎるかなという気もしますが、手間は省けますし、MX向けなのでより安心できるかと。