またしても今更シリーズ。3月末の出来事です。
またレンズ増やしてしまいました。
所謂増税前の駆け込みという奴ですw
八百富さん見てると、ついに出てたんですよ。Sigma 30mm F1.4 DC HSM ArtのPentax用が。2013年頭に他のマウントで発売されてたんですが、Pentax用は終ぞ発売されず、出ないのかなーと思っていたら、今年の2月にひっそりと発売開始されていたようです。
このレンズはAPS-C専用で、135版に換算すると46mmのちょうど良い標準レンズ。
実はSigma 30mmF1.4は過去にも存在していたんですが、画角は使い易いながら寄れない・周辺解像低い・逆光に弱い・非HSMでQSFできない…といった安いけどイマイチな単焦点でした。
それが、今回Artラインという形で光学系も一新してのリニューアルとなったわけです。
特に、30cm弱まで寄れるようになったこと、逆光に強くなったこと、周辺解像度が改善していること、HSM搭載でフルタイムマニュアル操作可能…と弱点を克服した入魂の一品。
ま、その分重くなっていて、単焦点なのにペットボトル飲料1本分くらいの重さになっていますが。
早速近所のつつじ公園で試し撮りしてみました。
開放は柔らかい描写ながら、ピントの芯はしっかり解像。絞るほどにシャープさが際立っていく感じで、最近の開放からキレキレなSigmaにしては珍しい味付け。ま、その用途は35mmF1.4 DG HSM Artがあるので、キレキレ好きな方はそちらをどうぞって感じでしょうね。
それにしてもようやく春らしくなってきましたね。
Touring Serowで出かけるにも良い季節到来。と言うことで菜の花満開な桶ヶ谷沼にも足を延ばしてみました。
このレンズは使い勝手が非常に良いですね。引いて良し、寄って良し、暗所もOK、何でもござれな感じです。
ただ、欠点がないわけでもなく、対象を浮かび上がらせる立体感は素晴らしい反面、色収差は非常に出やすくなっています。開放F1.4でコントラストの強い部分なんかに紫や緑の色滲みが結構出ます。金属光沢なんかを撮る場合は絞った方が安心。使った感じだとF2〜F2.8まで絞れば殆ど気にならなくなるかな。
逆光には割と強いものの、Pentax smcDA35mmF2.8 Limited Macro程ではなく、太陽をフレームに入れるとゴーストが出るようです。
因みに、この画角だとPentaxにはFA31mmF1.8Limitedという素晴らしいレンズがあるので、Pentaxユーザはあまり買わないレンズかも知れませんね。個人的にはFA31は確かに素晴らしいんですが古いしボディモータ駆動でQSFS非対応、そもそも135フィルム用の広角レンズだから高価(10万くらいする)なので、なかなか買おうという気がしないんですよね。
その点、Sigma 30mmF1.4Artはお値段半分以下で半段明るくクリアでシャープ。色乗りはあっさりながらボケも綺麗で高機能といった感じ。
買ってみての不満は、ちょっと重い他は全くなく、非常に満足出来るレンズ。
開放付近で色収差は出るものの、効果的に立体を浮かび上がらせてくれるので、後処理で消すよりも活かしていきたいと思わせる描画。その分使う側も考えて使う必要はあるかも知れない。