今回もカメラネタ。

その昔、フィルムカメラの頃はフィルムとカメラ・レンズ、暗室処理で色調やコントラスト、トーンなんかが決まっていたが、デジタル化以降、様々な処理でこれらを自由に調整できるようになった。

とは言えデジタルカメラも初期の頃は24bit(RGB各8bit)のJPEGしか出せず、初期設定で調整してからJPEG出力していた。
しかし、その大元のセンサ計測値はRGB各12〜14bitのデータであり、JPEGにする時にいらない部分をバッサリ切り捨てていた。これはちょっと勿体無い。そう考える人も多かった(特にこだわるプロが多かった)ようで、この元データをから撮影後に自分の好きなように編集したい!という需要は高く、RAW現像と呼ばれるものが現れた。
要はフィルムを現像し成果物としてプリントするまでをPC上で再現したわけだ。
(なので、RAW現像をデジタル暗室処理…なんていう場合もあるらしい)

このRAW現像には専用のソフトウェアを使う。私が普段使っているのはAdobe Lightroom。実際にはAdobe Camera RAWと呼ばれる現像プラグインで現像している。
それ以外にもカメラ内でRAW現像できる場合もある。

ところが、ここで問題が出てきた。

というのも、カメラの中で行われているRAW現像処理と、Lrで行うRAW現像が別物で、元データから同じものを上手く作れないのだ。特にPentaxの色味はLr単体ではどうにも上手く再現できない。それっぽくはできるけど、やっぱりイマイチorz
そして、Pentax独特の色調が気に入っているのでなかなか歯痒い感じ。

カメラの色調を現像でうまく出せない一つの原因が、タイトルにもあるカメラプロファイル。

Adobe Camera RAWの場合、CanonとNikon、Sony、Olympusの多くのカメラには各カメラが持つ色調設定(Pentaxで言うところのカスタムイメージ)に相当するカメラプロファイルが揃っている。これらを使えば各社のカメラで出せるJPEG画像にかなり近いものになるらしい。
ところが、それ以外のメーカだと、AdobeStandard(または埋め込み)が選べるのみとなっている。
このAdobeStandardは一応、対応するカメラ全てに用意されているが、その色調はAdobeが標準とするものであって、各社のカメラの色調を模したものではない。
Pentaxの場合、RAWをDNG出力すると埋め込みプロファイルを使えるんだけど、これもカメラ内RAW現像とはかなり異なっている。

なので、Pentax独特の色調を再現するためには、このカメラプロファイルをどうにかしなければならないorz

で、まずは広大なNetの海を探し回るわけだが、さっぱり見つからない。
PentaxはRAW現像に関しては市川ラボラトリーのSILKYPIXに投げているので、Adobe Camera RAW用のカメラプロファイルなんて作る義理はない(というか協力関係上絶対に作れない)ので、待ったところで出てくることはないだろう。
ちなみに、そのSILKYPIXでさえ色調を完全に再現するには至っていないらしい。

と、なれば…

やっぱり作るしかないかね?(´Д` )

DNGPE
ま、もう既に作っているんですがね(笑

作成したプロファイルはこちら
Pentax K-30用 K-5IIs用 があります。