結局この様ですよw

結局この様ですよw

かなりカビにやられていたMD Rokkor 70-210mmF4。絞りよりも後群は割と簡単に分解清掃ができるのですが、絞りより前3群は分解清掃後に無限遠の調整が必要なため面倒で放置していましたが、興味本位で分解清掃です。

カビは思ったより色んなところに生えていて、変倍系・補正系・結像系がやられてましたorzホボゼンブヤナイカ…
結像系は絞りよりも後群なので、前回清掃済み。今回は前3群をバラします。ゴム巻きを剥いで行けばどうやってバラせば良いかはすぐに分かります。分からないようなら手を出さないのが吉です。バラせるレンズは全てバラし、中性洗剤で洗浄&乾燥させて再組み付けしました。

後群に比べて絞り機構のような細かい部品は少ないながら、割と面倒くさい構造してますので、バラす場合は十分気をつけて下さい。まぁ、そんな物好きは少ないと思いますけど。

で、カメラのレンズって部品のテープ留めが結構あって、古くカピカピになっていると剥がすときにカスが出るのが面倒ですよね。残った糊も剥がさないといけませんし。ベースが総金作りなので、問答無用でエタノール使いましたけど。テープでの固定ってのは個人的に設計自由度の確保という意味ではありだと思いますよ。言い換えれば接着剤で留まっている様なモンですし。

そう言えば某所ではCanonのレンズの部品が両面テープで留まっていて強度的にどうのとか言われてたようですが、40年前からそんな感じなので特に気にする必要はありません。

調整が必要なのは最後の無限遠の調整と距離指標の調整位でしょうか。無限遠の調整は最後の最前群をヘリコイドのどこでピントリングに固定するかで決めます。デジタルカメラだと、EVFとかLVFで実際に確認しながら作業できるので非常に楽ですね。距離指標は適当な場所にテープ留めるだけと言うステキ仕様w 多少ずれていても気にしない。

再生一発目の試写はこんな感じ

GX7 : MD 70-210mmF4 / 70mm / F4

GX7 : MD 70-210mmF4 / 70mm / F4

GX7 : MD 70-210mmF4 / 210mm / F4

GX7 : MD 70-210mmF4 / 210mm / F4

やはり古い望遠ズームは開放だとちょっと無理があるでしょうか…。全体的に緩い感じが出ていてそれはそれで悪くはなのですが、キレやヌケは今一と言った印象。上は50%未満に縮小しているのでわかりにくいかも知れませんが、鉄塔のボルト一本一本まで解像はしているので、緩さとヌケの悪さ(コントラストの低さ)が悪目立ちしちゃっています。

単焦点は古くても良いレンズは沢山ありますが、やっぱり技術が顕著に表れるズームレンズは最新に限った方が良いですねw ただ、古いズームレンズを一度試すと、最近のレンズがどれだけ素晴らしいかが実感できるので、一度は使ってみるのも良いかもしれません。